第3回 企業理念は必要か?
第1回 企業理念とは何か?また第2回 企業理念の作り方と
弊社を例に企業理念について書かせていただきましたが、そもそも前提として、
企業理念はすべての会社にとって必要なものなのでしょうか?
筆者は、本当に会社経営にとって、企業理念が必要か? というと、
業績が安定するまでは、実は要らないのではないか? と考えています。
極端な話になりますが「お金が全てじゃない」というセリフをよくききますし、
真理をついている部分もあるでしょう。
しかし、今食べ物に困っていたとしたら「食べ物」あるいは
「食べ物が買えるお金」が全てと言ってもいいでしょう。
ランチェスター経営で知られる竹田陽一氏はこう語っています。
中小企業の社長や経営コンサルタントの中には、「経営理念が大事だ、経営理念が大事だ」と、理念をひときわ強調する「理念屋」がいます。
(中略) 結局、他社がつくったものの中から文章がよくて見栄えがするものをマネてつくる結果になるだけです。中には、他人がつくったものをそっくりマネて理念としてしまう人さえいるのですから、笑うしかありませんね。
経営理念、社是、社訓の3つの区別もつかない人がこれらを考えて壁に張り付けても、 たいして業績には関係ないのです。逆に、会社にとってマイナスということにもなりかねません。
(中略) 経営理念をつくるときはどうすればいいでしょうか。
実は簡単です。
それは正直に、しかも勇気を持って「当分の間、空白にしておく」と書くのがいいのです。経営理念を知らないコンサルタントに大金を払うよりはましなはずです。
竹田陽一「小さな会社☆社長のルール」(フォレスト出版)P.55-60
正鵠を射ていると思います。
ただ、竹田氏も「5年後には必要だ」と書いています。
そして、作るからには「本物の企業理念」でなければならないとも思います。
「本気度」ってなんでしょうか?
社会貢献をすると決めたならば、
10年、30年、100年続く企業でなければならないと考えています。
会社の心が理念とすれば、
顔はロゴであったり、屋号であったり、製品でしょう。
つまり、これから会社が発展するという決意と、
発展した後にちゃんと自分を守る商標登録を行う。
自分の会社の核を、大切にしないような志では、
それは「まがいものの理念」だよ
とある弁理士の言葉を、筆者はいつも思い出します。
以上で商標新聞の考える企業理念の章は終わります。
次回以降、さまざまなコンサルタント、
実際の企業理念についてひとつふとつ見て行きたいと思います。













